2016年1月31日日曜日

韮崎旭温泉 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

◉山梨県韮崎市旭町  〔ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉〕
大人600円 閉店20:00

つつみこむような優しい40℃の源泉が湯口から勢いよく浴槽に注がれている。これは長湯するには極上の泉質と湯温である。浴槽の深さも深すぎず素晴らしい出来栄えだ。湯舟に浸かっている人々は浴槽の縁に身体をあずけ皆一応に湯舟の中央に向かって両脚を伸ばしてくつろいでいる。

よく観察すると浴槽の縁に置いたタオルを枕代わりにして後頭部を基点に全身のバランスを取っている。これは基本的な浴槽での極楽の姿勢の一つだ。浴槽に仰向けになった身体の重さは湯舟に注がれた良質の湯が足腰に代わってそれを支えてくれているようだ。

まるで湯舟の中でプカプカ身体を浮かせているようなこの姿勢は常日頃、全身を支えてくれている足腰がつかの間の休息をしているようにも見える。早速右へ倣えと持参のタオルを浴槽の縁にセットしてそれに頭をあずけ全身を湯に委ねる。枕の浴槽の縁からはふんだんに湯が流れ落ちていく。これはまったく気持ちがよく、これほど贅沢なものはない。



源泉が注がれる湯口まわりの浴槽は見事に褐色に変色している


ふと湯に浸かっている自分の足腰をみると無数の気泡が付着している。炭酸ガスだ。これほどの数の気泡が付着しているのはいままで見た事がない。おそれいった。おまけに掛け湯のできるたまり湯の蛇口には源泉と書かれ、なんと正々堂々と飲用できる証しのカップが置かれている。早速一杯いただくことにしよう。


店主が描いた?不滅な温泉マークは世界共通?




韮崎旭温泉に到着した夜の7時過ぎ。車のヘッドライトなしでは身動きが取れないほどの闇の中。辺り一面は田んぼか畑といった環境だ。温浴施設としては首都圏に暮らす我々の概念はまったく通用しない立地だ。カーナビの案内が終了しても周囲は真っ暗でネオンサインもなく、より詳細なグーグルマップがなければ車をどこに向けて走らせてよいやら途方に暮れて辿り着くのを諦めていただろう。なんとも人間を正直な気持ちにさせてくれるような長閑な雰囲気の中に韮崎旭温泉はある。



闇の中に建つ旭温泉は温泉マークがなかったら全く温浴施設か不明だ





2016年1月23日土曜日

角煮うどん(吉田うどん) ⭐️⭐️

●うどん屋源さん 銀座店 〔山梨県甲府市中央〕


甲府界隈で数店舗の吉田うどんの店を構える「源さん」の繁華街にあるその名も銀座店。ありがちなチェーン店を想像してお店の前にホテルで借りた自転車で乗りつけ店内に入ると驚いた。決して広いとはいえない細長い店舗の客席はカウンター席のみ。その中で切り盛りしている人はたった1人の元美女。うどん屋というよりは小料理屋の女将さんといった出で立ちである。

カウンターに腰掛ける客は若い男女のカップルが3組。時間は土曜日の夜9時前で、いずれもデート帰りの一杯呑んだ後の腹ごしらえといった雰囲気だ。これは入った店を間違えたのではないかと思うほど「うどん屋」らしくない。店内の壁に無造作に貼り付けてある貼り紙にある店名「源さん」を何度も振り返りながら確認してしまった。予想外の展開に少し動揺する干支が申の年男は47歳1ヶ月。まだまだ青い。

さて何を注文しようか。その貼り紙付近の壁に無造作に吊り下げられているメニューを見てまた驚いた。なんとメニューは全て英語で書かれている。大きく深呼吸して落ち着いた素振りでそのメニューを片手に、ひとりカウンター席につく。ふとカウンターの端のほうに目をやると、そこにはもうひとつのメニューが日本語で書かれて置いてあった。

日頃、呑みつけない私が駆けつける店は食事がメイン。数店舗を展開するお店の店構えといえばいたって画一的で面白味は全くないのが常。マニュアルの言葉を投げかけてくるロボットのような若者店員が目立つ首都圏のお店に慣れている者にとって、女将さんの家庭的な対応が、ただ腹ごしらえに「うどん」を食べにきた小生にとってはとても新鮮に感じる。

さて改めてメニューを拝借。「かけうどん」が500円とメニューの下のほうに書かれている。「天ぷらうどん」はプラス80円で楽しめる。これは小生にピッタリの庶民的なお店だ。もっとも「うどん」とはそんなものである。それを見て少し落ち着いた小生は、ふとメニューのもっとも目につきやすい最上部に書かれている「角煮うどん」に目が釘付けになる。

「限定メニュー」とうたわれている「角煮うどん」は「かけうどん」の倍の値、なんと980円とかかれている。同じトッピング形式と思われる「天ぷらうどん」とは400円もの差がある。これはコシのある「吉田うどん」の上に、熟成された味の濃い脂ののった豚のバラ肉の塊の山が溢れんばかり覆いかぶさっているに違いない。

直感で即決。ここは思い切って「限定メニュー角煮うどん」を注文することに決めた。それを聞いて女将は角煮があと1食だけ残っていると言ってくれた。これは素晴らしい。女将は10分程待ってくれと言う。これは10分間で角煮をあたため更に熟成させるのか。期待は胸いっぱいに膨らみ始めた。

「はい、おまたせ!」の声がかかる。カウンターの一段上の配膳台に置かれたどんぶりをドキドキしながら覗き込むように見て驚いた。なんと「うどん」に覆いかぶさっているその姿はドッシリとした存在感抜群の角煮のブロック肉ではなく、まるで麺棒で均一に薄く伸ばされたようなペラペラの、、いや、、、ぺラ、、ぐらいの長身のスライス肉だった。

●「限定!角煮うどん」 980円


ほったらかし温泉 ⭐️⭐️⭐️⭐️

◉山梨県山梨市矢作 ほったらかし温泉(公式サイト)

今シーズン最強の寒波到来。沖縄でストーブが売り切れた週末。土曜日の午後発表の明日にかけての天気予報は天気予報の枠を越えてニュースになるほど「大雪どころか大荒れの天候」と大々的に注意を促す、いや警告に値するほどの報道ぶりであった。

幸か不幸か明日の日曜日は朝から山梨の甲府で仕事だ。明日の早朝の交通手段を考えると現地前泊をしない理由は見当たらない。タイミングよく1週間前に車のタイヤをスノータイヤに交換しチェーンも購入したばかりである。これは車で行くしかない。

生まれて初めて履くスノータイヤでワクワクとドキドキが交差する。甲府までの道のりを考えると途中寄り道しない訳がない。地図を片手にしばし考えるも、迷うことなく途中の山梨市にある「ほったらかし温泉」に立ち寄ることを決めた。

かれこれ10年近く経つだろうか。「ほったらかし」というネーミングに心打たれたものの、なかなか行く機会に恵まれなかったが、こうして大荒れの天気予報の晩に一路「ほったらかし温泉」の温もりを目指す事になった。スノータイヤとカーナビだけが頼りである。


スノータイヤの性能は如何に


中央道の勝沼ICからJR山梨市駅を経由して山を登る。未だ降雪はないが行き交う車は僅か数台。山登りの道はいつしか未舗装路となり山の奥へと入り込む。こんな辺境の地にある温泉はかなり期待できると気分は最高潮に達するも、たどり着いたのは一件の平屋の民家、、いや電灯が灯っていない。どうやらこれは空き家のようだ。

空き家の脇には工事用のバリケードが行く道を一部封鎖している。しかしその横に車が通り抜けるだけの巾は十分空いていて車が進入するには問題なさそうに見える。このままバリケード横を通り抜け直進するも道がつながっているのか、はたまた空き家の庭先に入り込みスタックするか暗闇でまったく見当がつかない。

ここで登場するのが昨年より多用しているグーグルマップである。現在地から「ほったらかし温泉」までは目と鼻の先で、どうやらルートを間違えてかなり大回りしてここまでたどり着いたようだ。このまま少し前進すればマップには道路がありその道路を進めば目的地に辿り着くようだ。

下車して歩いてみるのもよいがここは思い切ってハンドルを握ったまま直進する事にした。バリケードを横目に進んでいくと1台の建設用重機が見える。ここは工事現場なのだろうか。遠く前方にはうっすらと電灯の灯りが家屋からもれるのがはっきりと見えた。

未舗装路は直進しているうちに脇からの舗装路と合流して大きな青空駐車場に辿り着く。ホッとした瞬間だ。特に看板もないが「ほったらかし温泉」の駐車場であることは間違いなさそうだ。車が300台は止められるほどの広さの青空駐車場に車は僅か5〜6台。こんな夜に温泉の温もりを求めているのはわたしだけではなかった。


施設内をうろうろしていると屋外に見事な壁画があった


施設の中にはどうやら2つの浴場があるようだが、本日は悪天候の理由で「こっちの湯」は閉鎖されていた。未だ実際に悪天候にはなっていないが止むををえまい。もう1つの浴場は「あっちの湯」となんとも素朴なネーミングに思わず笑みがこぼれる。案の定、事前調査をしてこなかったので2つの違いはよくわからないがどちらも大差はないと考えるしかないだろう。(豊富温泉の例があるので事前調査は怠らないようにしなければならない)

施設内(といっても雨が降れば濡れる外部だが)を少し奥の方に歩いて行くと簡素なつくりの脱衣場のある家屋にたどり着く。中に入ると番頭さんが一人ポツンと寂しげに腰掛けている。全体としては山小屋のような雰囲気の作りで、最近めっきり見なくなったストーブが小屋全体をあたためてくれている。意外にも入場券は自動販売機で購入。番頭さんの仕事はそのチケットを確認するだけである。料金は800円。ロッカーを利用すると100円玉が必要だ。

浴場は小屋の屋内に湯舟が一つ。屋外は檜風呂と、甲府盆地が最前列から見渡すことができる広い岩風呂からなっている。岩風呂はかなり広く、規模は比べ物にならないが草津の西の河原露天風呂に次ぐ広さだ。適温の場所を探して岩風呂の好位置を探すのもよし。眺めのよい場所で浸かるのもよし。半身浴もできる浅いスペースもある。

情報によるとphの値が10を超えているそうだが個人的にはそこまでの高い数値には感じられなかった。感じるのは消毒臭で岩風呂より小さい檜風呂は顕著で正直その浴槽には浸かっていられないほどだ。しかし視界がひらける高台からの素晴らしい景色に加え、日の出前からの早朝営業を年中無休で継続していることには頭がさがる思いだ。ここの露天風呂でのご来光は格別であろう。大人気で常に混雑している「ほったらかし温泉」であるが、今夜は人もまばらで今年初の温泉はとてもゆったりと過ごすことができた。

追記
あとでわかったことだが「ほったらかし温泉」のカーナビのナビゲーションが間違っているそうだ。自家用車で向かう多くの人が道に迷う。そういえば途中の路上に看板があり「ほったらかし温泉、、、カーナビ、、、」と書いてあった。よく確かめもしなかった自分に落ち度があるので文句を言うつもりは毛頭ないが、このようなカーナビの間違いは何処に指摘してあげればいいのだろうか。それにしてもカーナビのアクシデントはあったものの、降雪はなく、路面も積雪が無い状態で無事に行き来できたので今年初の温泉探訪、まあよしとしよう。




2015年12月13日日曜日

ふかし芋で昇級審査



◉ふかし芋
子どもたちがベランダの掃除を手伝ってくれたご褒美に「ふかし芋」に初チャレンジ。先日、取引先の方にいただいた家庭菜園育ちのサツマイモをトントンと切る。圧力鍋がないので知恵を拝借して鍋に茶碗を伏せて水を入れその茶碗の上に皿を置いて芋を並べて火にかけて竹串でツンツンところあいを見てさあできあがり。今日は夕方から元の初めての空手の昇級審査。芋パワーで力をつけて昇級審査に臨んでもらおう。バターがないのでマーガリンでいただきます。うん!これはうまい!!


3人で協力作業
おひとつどうぞ!













◉昇級審査(白帯の無級からオレンジ帯の10級へ)
幼年部の後に行なわれた元(小学5年生)の初めての昇級審査〔審査申込になんと1万円(新しい帯代金込)とはビックリした〕がいつもの道場で行なわれた。審査は級別に段階的に行なわれ、先ず白帯からオレンジ帯への昇級を受ける道場生が一般社会人を含めグループで同時に行なわれようとしている。













道場の中心に白帯の6人がサイの目に立ち並び、正面に陣取る先生と向かい合う。それを取り囲むように他の級の昇級審査を待つ多くの道場生と我々保護者がコの字型に座り込む。いつもより少し手狭な道場は12月の寒空の中、熱気に包まれ早くも窓ガラスが曇り始めた。先生と多くのギャラリーに取り囲まれ逃げ場の無い子どもたちの緊張は極度に達している。道場中央に立つ息子、元の右手は大きく波を打って震えている。曇った窓ガラスには結露した水滴が垂れ始めていた。













型の審査
審査は2部構成で先ず型の審査が行なわれる。呼ばれた白帯の道場生がノソノソと道場中央に集まってくる。みるとこ棒立ちの白帯たちはいきなり先生に「返事がない!」と活を入れてもらう。初めて昇級審査を受ける白帯たちは息を呑む。日頃のように身体が動くだろうか。精神力が試される審査でもある。


1,移動稽古
途中、先生のアドバイスを得ながら以下の移動稽古が行なわれる。時間にして5分間の張り詰めた時間がゆっくりと過ぎて行く。こうして子どもが成長していく姿を間近で見られるのは親として幸せである。

本日のメニュー(昇級審査は毎回この型とは限らない)
(1)〔下段(げだん)払いから〕正拳中段突き(せいけんちゅうだんつき) 2回
(2)前蹴上げ(まえけあげ) 2回
(3)内回し蹴り 1回
(4)外回し蹴り 1回

2,太極 I (たいきょく いち)
基本中の基本で初級者が最初に覚える型。下段払いと正拳中段追い突きの繰り返し。しかし、単純動作ゆえに初級者と上級者の違いが一目瞭然となる型だろう。中級車、上級者には相応の型があり初めて見る型に目が釘付けになる。


組手の審査
はじめての昇級審査の組み手の審査の動画
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茶帯(1級または2級)の中高生と見られる選手たちの昇級審査は凄みがあった。まったく初級者と動きが違う。このレベルになると中途半端な志の選手はのこっていない。1人と対戦が終わるとすぐに次の相手が出てくる。終わるとまた次、そのまた次、そして計5人の相手と連続して対戦する。こちらも座って見ているだけではいられなくなる。腰を伸ばして道場の壁掛け時計をふと見ると、スタートからすでに3時間が経過していた。




2015年11月29日日曜日

初試合

◉横浜チャレンジマッチ    〔場所:岩崎学園東戸塚校 体育館〕

兄弟そろって4月に空手をスタートしてお互い初めての試合。
初級が中心の交流試合は兄はじめが通った保育園の体育館で行なわれた。


試合前々日の金曜日
空手練習日は幼児いずみの送り迎え。
夕飯は鯖の塩焼きと玉子丼にきんぴらごぼう。
その後は映画「燃えよドラゴン」で試合に向けてやる気モードに。



試合前日の土曜日
午前中は息子たちとマンション敷地内の清掃ボランティア。
午後はYMCAの体操(はじめ)とスイミング(いずみ)の付き添い。
帰り道に空手道場へ。16時から幼年部のいずみ。17時半から少年部のはじめ。
延べ2時間半、道場内で見学。
夕飯はBBQでパワーをプレゼント。
その後は息子たちのアンコールで映画「燃えよドラゴン」を再放映。
ヌンチャクシーンをピックアップして息子たちのやる気もピークに。


試合当日の日曜日
午前中は隣の上品濃公園で軽くジョギング。
早めの昼食は力がつく米がほしい。
昨晩の残りBBQの野菜を中心とした特製チャーハンで親の務めを全うした。


初試合を前に緊張するも笑顔を見せる兄はじめ


動画
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初試合を前に「絶対勝ってやる」と意気込む泉

動画
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2015年11月23日月曜日

ちびっ子健康マラソン大会

◉神奈川県平塚市   天候:曇り   気温13℃


●朝7時半に現地で受付を済ませスタンドで開会を待つ



国旗掲揚と国歌斉唱。

平塚競技場の開会式で国歌斉唱のアナウンスがあった。
振り返ると君が代を人気ソングのように楽しく大きな声で歌う子どもたちがいた。
我々が子どもの頃は君が代を楽しく歌うことなどありえなかった。

私が小学生時代を過ごしたのは昭和50年代。今回、長男はじめ(小5)が参加したこのような誰もがスポーツを楽しめる大会は皆無であり、人生を楽むことができる各種イベントが開催されるようになったのは、少なくともわたしが大学生になった平成の世になってからだ。

平成の天皇陛下も今ではすっかりご高齢となり、平成の文字が使われるのも時間の問題だ。平成10年に法律によって正式に「国歌」となった「君が代」はさまざまな場面で以前にも増して多用または強制されるようになってきた。

サッカーのワールドカップが良い例で全ての試合が国際試合なので予選でも必ず試合前にそれぞれのチームが交代で国歌斉唱を行なう。選手、競技場内の観客そしてメディアを通して祖国で応援する国民が一体となる貴重な瞬間だ。時に政治家までコメントを発表する熱の入れようで、平和な時代ゆえに言えることだがサッカーのワールドカップは第三次世界大戦さながらである。


●1999年に法律によって正式に日本の国歌となった「君が代」



SB食品と神奈川県を中心に店舗を持つスーパーマーケットのフジ、コンビニのスリーエフが主催する今回の「ちびっこ健康マラソン大会」は年一度の開催で今年は数えること第29回大会。開催地は全国規模で行われ日程をずらしながら行われている。


神奈川県大会の参加競技者は県内の小学1年生から6年生まで総勢3,000人を超える。参加人数ではなんと全国一の規模だ。陸上愛好家のもとに生まれ育っている言わば全国トップレベルのタイム、順位を意識付けられた子どもたちがレースを牽引し、完走を目標とした健康な身体づくり、精神力を鍛えることに重点をおく集団が後に続くレース展開が予想される。


競技場内のアナウンスが国旗掲揚と国歌斉唱を行うことを告げると、わたしは内心、そこまでやらなくてもいいだろうと少し大げさにも感じたが、すぐにこれが日本人としての自尊心を高めるひとつの方法であることに気がついた。わたしの体内にある時代時計が勢いよく、くるくる時計回りに回り始め、時代遅れな46歳は今現在の2015年11月の時間に追いつき、近未来の時代感覚を創り出す。うむむ。。。これは大賛成だ。


場所は冷たい風が冬の到来を告げる11月下旬の湘南ベルマーレが本拠地としている平塚総合公園内の平塚競技場。おそらくJリーグの試合前にもこのようなセレモニーが行われているのか知らないが、時代はゆっくりと移っていることを痛感した瞬間だ。


●国旗が掲げられた Shonan BMW スタジアム で聖火も点灯



競技は小学1年生から6年生まで順番に学年別に行われる。先ず男子がスタートして数分後に女子がスタートする仕組みだ。競技場内のトラックを1周して競技場を出て公園内の舗装路を走り競技場に戻り再びトラックを1周走りきりゴールを迎える。小1・2年は1,500m。小3・4年は2,000m。小5・6年は3,000mを走る。2,000m以上のコースにはなんと驚くことに給水ポイントまであるフルマラソン顔負けの大会だ。これも時代か。。。


子どもたちの中には同じサッカーチームに所属していると見られるグループの参加者が目に付く。そのグループの父兄は一団をなし観覧席に陣取り大きな声援を送る。同色のカラフルなユニホームをまとった子どもたちはかなり目立つが、この大会のルールのひとつにSB食品のマーク付の支給されたゼッケンを指定のホワイトカラーのTシャツの上に着用しなければならないため、同じような背丈の子どもたちの大集団から「どの子が我が子か」遠く離れた観覧席から見きわめるのは至難の業である。これでは何処にビデオカメラを向ければよいかまったく見当がつかない。


そこで感心した事にグループで参加した競技者(子ども)たちは皆、指定のホワイトカラーのTシャツの半袖の下からカラフルな原色の長袖が顔を出す。さらに足元のハイソックスも艶やかで、これで遠く離れた観覧席からでも子どもたちの見分けがつく。これはいいアイデアだ。そのチームを応援する父兄観覧者一団は競技場に戻ってくる同色の長袖、ハイソックスを見つける度に一斉に大きな歓声をあげる。その歓声に奮い立たされたように、これから走る我が子の応援にも徐々に熱が入ってきた。



●SB食品といえば瀬古利彦。後方は旭化成の双子ランナー宗兄弟のどっちだ。。



場内を仕切るアナウンスは声の通るウグイス嬢とSB食品陸上部の半袖短パンの青年の歯切れのよい競技説明が心地よい。SB食品といえば「ゴールデンカレー」と「瀬古利彦」である。子ども時分、宗兄弟との見事なレースはしっかりと記憶に残っている。スタンド内ではフジ・スパーとスリーエフの社員と思われる人によるバナナ等の移動販売をはじめコンコースでの暖かい飲み物や軽食、ひざ掛けまで販売されている充実振りに弁当、水筒持参の者はすっかり驚かされた。


●競技場内に入るゲート集合場所はすでに競技者で溢れていた

「小学校の運動会と規模が違う。周りは見知らぬ相手。緊張するそうだ。」


小学5年生男子の部の参加競技者はアナウンスによると300人超えている。スタート時の転倒事故だけは気をつけるように告げて競技場内に息子はじめを送り出す。正直、わたしも少しドキドキしてきた。冬の到来を告げる肌寒い勤労感謝の日。午後からの雨天予報も気になる父親三昧の一日だ。


昨年、湘南国際マラソンのファミリーラン親子の部(子どもは小学4年生までが参加条件)の申込日時にインターネット申し込みを試みたが、混雑でネットがまったくつながらず参加できなかった悔しい思いを乗り越えて参加した今回の3,000m走。勿論、私は走ることができなかったが、是非近い将来に10kマラソンレベルの走りに参加したくなるほどの今回の子どもたちのパフォーマンスに感謝の一日だ。



●来年も絶対参加するとやる気十分の息子はじめの記録



朝4時半に起床。朝食と昼食の弁当をつくり5時半に子どもたちを起こして6時半に出発。7時半に平塚に到着して駐車場探しに奮闘。駐車場は専用臨時駐車場が受付開始時の7時半には既にどこも満車。一目散に公園内の駐車場に車を止める。あと15分遅かったら公園内の駐車場に駐車するのも困難であっただろう。


開会の9時までに少し時間をもてあそぶも、競技が始まればあっという間に5年生の時間がやってきた。スタンドの観覧席最前列に陣取るも、トラックを走る集団の中から自分の子どもが見分けられない。是非来年は目に付きやすい工夫が必要だ。来年に小学1年生になる次男いずみと小学6年生になる長男はじめのW参加が楽しみだ。




●おみやげにSB食品のゴールデンカレー中辛をいただいた 



●競技後のスタンド内で兄がつくったトンネルを走り抜ける末娘まこと





2015年11月8日日曜日

はまぎんこども宇宙科学館

◉横浜市磯子区

雨の日曜日。横浜洋光台にある宇宙科学館に行ってみる。午前11時過ぎ、専用の駐車場は満車で数台が入口付近に並んでいるところにわたしたちの車が後につく。順番に係員からチラシを渡され次々にその場を立ち去るワンボックスのファミリーカー。そのチラシには近隣の民間コインパーキングの場所が記されている。

子どもと過ごす休日も時間との闘いだ。係員の案内に号令がかかったように子連れのキャプテンである父親は一目散にコインパーキングへと車を走らせる。駐車場が満車で空くのを待っているのんびり屋さんは今の時代には極めて少数派だ。腕時計を見ると今の時間は午前11時過ぎ。宇宙科学館開場の午前9時半からまだ1時間半しか経過していない。この時間に駐車場に戻ってくる家族はいないと考えるのが妥当だろう。

しかし、わたしは駐車場が空くのを待つことに決めた。小学5年生の元からは大クレーム。それに続き泉、真琴からも非難が容赦なくキャプテンのわたしに向けられる。わたしはそんなことはお構いなしに車の窓を開けて駐車場に止まっている車の台数を数える。駐車台数は約50台。50分の0はあり得ない。少なくとも30分も待てば1組の家族が必ずここに戻ってくる。ここを訪れている人たちのほとんどが若者夫婦とその子連れ。最も時間に追われている現代人だ。

10分ほど経過すると係員が窓越しにやってきて何かわたしに告げに来た。その背後に駐車場に止めてあるワンボックスカーに乗り込む父親と思われる男性の姿。係員の言葉を聞く前に、車中は潮目が変わったように子どもたちからは歓喜の声がかかる。

よく子どもたちは我慢ができないという。特に現代の都市で育つ子どもは待つことができない。我慢しないでも他に選択肢が用意されている便利な現代社会。子どもに我慢させない親にその責任がある。子どもたちの前で我慢しない親を見て成長していく子どもたちは我慢を知らない。知らない、やったことがないことはできない。当たり前の話である。



●6才児の食いしん坊には全く量が足らない“はまぎんのお子様カレー”



●兄貴のカレーと量の違いでヘソを曲げる弟いずみ 今日は“我慢”の日だ