2016年2月9日火曜日

チャイナ飯店 ⭐️⭐️⭐️⭐️

◉横浜市南区井土ヶ谷中町 チャイナ飯店(食ベログ)

横浜の戸塚に引っ越してからお店の存在は知っていたのだが場所が特定できず、ほったらかしにすること15年は経っただろうか。今夜は保土ヶ谷界隈で子どもたちと外食することになったのでネットで食堂を探している時にこのデカ盛りで有名な「チャイナ飯店」とめでたく再会した。いま調べてみると簡単に場所をはじめ、お薦めメニューまで情報を得ることができた。昔とは機動力いや情報力が桁違いだ。


鶏肉炒飯 840円
麻婆炒飯 1,050円



ランドマーク
チャイナ飯店すぐのところに以前思い出深い場所があった。つい数年前、、いやもうサミットストアができて5、6年は経つだろうか。以前、その一角はわたしが生まれて初めて一人暮らしをスタートさせた地、横浜の平沼に引っ越してきた頃から長い間ずっと空き地だった。そしてその広い空き地に一軒の木造家屋が取り残されていた。

おそらく昭和30年代に建築されたであろう、これといって特長のない木造家屋の軒下には一つの看板があった。「小林自転車商会」とペンキで書かれたその文字は筆の勢いがそのまま文字のハネ、払いに鮮明にあらわれていて見る者の記憶に残る素晴らしい筆づかいだった。

店名の下に確か「技術が自慢の店」と書かれていた。短文で控えめでありながら自信に満ちたそのメッセージは店主の人柄を伝えるには十分で、店名の他に看板に何を書くか考えに考え抜いた末に決めた経緯までうかがい知ることができる。

わたしはその場所を通るたびにその看板を見つめ訳もなく目頭が熱くなったことを思い出す。わたしがいまここで生きている実感をわたしに与えてくれた大切なランドマークのひとつであった。