2015年11月8日日曜日

はまぎんこども宇宙科学館

◉横浜市磯子区

雨の日曜日。横浜洋光台にある宇宙科学館に行ってみる。午前11時過ぎ、専用の駐車場は満車で数台が入口付近に並んでいるところにわたしたちの車が後につく。順番に係員からチラシを渡され次々にその場を立ち去るワンボックスのファミリーカー。そのチラシには近隣の民間コインパーキングの場所が記されている。

子どもと過ごす休日も時間との闘いだ。係員の案内に号令がかかったように子連れのキャプテンである父親は一目散にコインパーキングへと車を走らせる。駐車場が満車で空くのを待っているのんびり屋さんは今の時代には極めて少数派だ。腕時計を見ると今の時間は午前11時過ぎ。宇宙科学館開場の午前9時半からまだ1時間半しか経過していない。この時間に駐車場に戻ってくる家族はいないと考えるのが妥当だろう。

しかし、わたしは駐車場が空くのを待つことに決めた。小学5年生の元からは大クレーム。それに続き泉、真琴からも非難が容赦なくキャプテンのわたしに向けられる。わたしはそんなことはお構いなしに車の窓を開けて駐車場に止まっている車の台数を数える。駐車台数は約50台。50分の0はあり得ない。少なくとも30分も待てば1組の家族が必ずここに戻ってくる。ここを訪れている人たちのほとんどが若者夫婦とその子連れ。最も時間に追われている現代人だ。

10分ほど経過すると係員が窓越しにやってきて何かわたしに告げに来た。その背後に駐車場に止めてあるワンボックスカーに乗り込む父親と思われる男性の姿。係員の言葉を聞く前に、車中は潮目が変わったように子どもたちからは歓喜の声がかかる。

よく子どもたちは我慢ができないという。特に現代の都市で育つ子どもは待つことができない。我慢しないでも他に選択肢が用意されている便利な現代社会。子どもに我慢させない親にその責任がある。子どもたちの前で我慢しない親を見て成長していく子どもたちは我慢を知らない。知らない、やったことがないことはできない。当たり前の話である。



●6才児の食いしん坊には全く量が足らない“はまぎんのお子様カレー”



●兄貴のカレーと量の違いでヘソを曲げる弟いずみ 今日は“我慢”の日だ








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