2015年2月1日日曜日

湯村温泉共同浴場

◉山梨県甲府市湯村

2月の寒空の日曜日の夕刻、講師活動終了後さて活動開始である。ネットサイトの情報を頼りに今夜は歴史ある温泉郷「湯村温泉」の共同浴場探訪である。昭和の雰囲気が残る名湯。。。こんなキャッチコピーで紹介される温泉街は時代に取り残された閑散とした温泉街であることは容易に想像できる。しかし、怖いもの見たさである。40代も半ばを過ぎたにもかかわらず相変わらずの性格だ。

情報では湯村の共同浴場は一ヶ所のみで夜9時までの営業だ。路線バスの終バスは既に完了し(日曜日の甲府駅発着の終バスはおそろしく早い)途方に暮れてビジネスホテルのチェックインを済ませると、なんと自転車を無料で貸し出しているとのこと。これは大変ありがたい。ホテル入口に無造作に置かれた自転車は計2台。早い者勝ちで予約は受け付けていない。今時、予約を受け付けていないのは10年以上通っている戸塚の床屋さんとこのビジネスホテルのレンタサイクルか。自転車は何れもママチャリだが、これほどママチャリが有り難く感じたことはない。急いでチェックインを済ませ部屋で着替えること僅か数分。特別急ぐ理由はなにもないのだが、もし、万が一にもその間に他の客に自転車を取られてしまわないか。。。という気持ちがはたらいたのだ。我ながら温泉にかける情熱には熱いものがあるなと再認識した。

甲府駅前より自転車でようやく共同浴場「鷲温泉」にたどり着いたのは夜の7時過ぎ。道路街灯の明かりではっきり分からないが、どうやら建物内の電灯が灯っていないようだ。もしや数分のちがいで夜の7時に閉店してしまったか。これは悔やんでも悔やみきれない。仕方なく明日の甲府界隈探索の目的地の一つに加えるしかないと考えながら建物に近づくと、この建物は「過去の遺産」であると看板が掲げられている。時の流れには逆らえない。すでに営業を止めてしまっているようだ。非常に残念だが仕方ない。。。さて今夜のこのあとのことを考えるとのんびりしてはいられない。旧共同浴場の建物の写真も撮ることもなく次の行き先、夜も営業している近場の温泉銭湯を探すことにし湯村をあとにした。

⚫︎甲府駅前より自転車で15分。レトロな温泉街入口のネオンに期待が募り思わずママチャリと記念撮影。客待ちのタクシーが目前に停車していてシャッターを切るのを少しためらった46歳の冬。

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